2012年3月7日水曜日

東京の郊外・八王子駅周辺のツバメの繁殖は

当会が30年来続けている「東京駅を中心とした3㎞四方におけるツバメの繁殖状況」と比較できる報告が出ました。今月発行された『かわせみ第48号』に、「2011年八王子駅周辺3㎞四方ツバメの巣調査結果」という論文が載っていました。著者は当会創立時からの会員の粕谷和夫さん。粕谷さんは、JR中央線八王子駅を中心とした3㎞四方をフィールドとして、仲間の方とその営巣状況を2001年から5年ごとに調べられています。今回(2011年)は3回目で、巣の位置は地図の通りです。
「東京郊外vs東京都心」の結果は、郊外の八王子での営巣地数が2011年は90か所であったのに対し、都心の数は201014か所と、6.4倍の違いとなっています。この論文に興味ある方は、会までご連絡ください。粕谷さんにお伝えします。
ところで、粕谷さんは、地元に「八王子・日野カワセミ会」というグループをつくられ、多摩川の上流部の浅川を中心に、野鳥の調査・研究・保護・普及活動を活発にされています。その成果を年2回、会報『かわせみ』に載せられ、また、その総まとめを『数え上げた浅川流域の野鳥』という本にして、2回出版されています。それらは、都市鳥研究会に寄贈されていますので、会員の方には貸出をします。とくに、20年間の観察記録をまとめた『数え上げた浅川流域の野鳥2』A4165ページ・20063月刊は、データCD付きで、利用価値の高い内容となっています。(川内博)