2012年4月26日木曜日

オスのイソヒヨドリも発見

都市鳥ニュースNo.12 で「東京都心でタチバナモドキの実を採食していたイソヒヨドリ」を報告していただいた松丸さんから、報告の場所から300m離れたビルの上でさえずっているオスを観察したという情報をいただきました。
ニュースに掲載したイソヒヨドリはメスでしたので、この場所には雌雄のイソヒヨドリがいることになり、繁殖が期待されます。ついに東京都心にもイソヒヨドリが定着し始めたのでしょうか。(柴田佳秀)

2012年4月17日火曜日

東京都心でハシボソガラスが繁殖をはじめる

東京の都心部は、ハシブトガラスがほとんどでハシボソガラスを見ることはあまりありません。ましてや繁殖することは近年では聞いたことがありません。
ところが会員の松田道生さんによると、今年は巣鴨の近くでハシボソガラスが巣を作っているそうです。ハシボソガラスの世界にも変化が現れているのでしょうか。(柴田佳秀)
詳細は松田さんのブログをご覧ください。

松田さんのブログ Syrinx 「都心でハシボソガラスが巣作り」

2012年4月16日月曜日

都市鳥ニュースNo.12が発行されました。

都市鳥研究会が年2回発行している「都市鳥ニュース」が発行されました。今号から会員の投稿と当ブログで紹介した内容も掲載しております。

都市鳥ニュースNo.12 2012年3月
目次

読み物:東京都心でタチバナモドキの実を採食していたイソヒヨドリ(松丸一郎)
読み物:大阪の街のタカ(和田 岳)
特別寄稿:東日本震災の津波被災10 ヶ月後の宮城県・岩手県沿岸部の鳥類相概要(渡部良樹)

ブログから
甲府駅前・平和通りのカラスのねぐら・第一報              
電線にぶら下がるミヤマガラス 
千葉県柏市でハヤブサ?が捕食したウズラの羽毛を採集
樹脂製ハンガーを利用したハシブトガラス 
東京湾沿岸の緑地にエナガが進出・都市鳥化か?
松本でもカラスの塒で問題が表面                            
ハイタカに注意                                                       
柏駅東口のイワツバメのコロニーが消滅                        
「名城カラスに泣く」名古屋のカラス事情                      
八王子駅周辺のツバメの繁殖は               
足立区の野鳥モニター                 
図書紹介 ツバメのエンサイクロペディア『田んぼの生きものたちツバメ』

2012年4月2日月曜日

カラスのクルミ割り・東京の場合

カラスが車を利用してクルミの実を割らせるという話はよく知られていますが、クルミを堅い地面に落として割るという行為はもっと一般的で、全国的に見られる行動です。東京都内での観察例は今までまとまって報告されたことがありませんでしたが、このたび日本野鳥の会東京の機関誌『ユリカモメ』20123月号(№677)に、ある程度まとまった形で発表されました。〔地図参照〕
この件については、同会研究部のMLに観察事例が報告されると、いくつもの過去の事例が次々と出され、皆さんが日ごろから興味を持っていたことがよくわかったそうです。やはりカラスは「人気者」ですね。
報告のタイトルは「東京都内でのカラスのクルミ割り行動」、報告者は青梅自然誌研究グループの御手洗望さん。このたび同会の研究部HPにその記事がアップされましたので、ぜひご覧ください。(川内博)

なお、発表された地図には、その後次のような訂正がありますので、ご注意ください。
誤::ハシボソの貝落とし:ハシボソの車によるクルミ轢き割らせ
正:ハシボソの貝落とし:ハシボソの車によるクルミ轢き割らせ
日本野鳥の会東京・研究部HPhttp://homepage2.nifty.com/tokyo-birdstudy/


2012年4月1日日曜日

樹脂製ハンガーを利用したハシブトガラスの巣

 2011514日、千葉県柏市内で有害鳥獣駆除として取り壊されたハシブトガラスの巣を見る機会あり、樹脂製のハンガーが複数使用されているのを確認したので報告します。これまでハシブトガラスの巣で針金ハンガーが巣材として使用されている例はよく知られています。ところが最近のクリーニング店では針金ハンガーから樹脂製ハンガーに利用が変わってきました。それによってカラスの巣材が変化するか注目していたところ、今回の確認で樹脂製でも利用されることがわかりました。針金製に比べて樹脂製は曲げたりするのが困難ですが、それでもカラスは利用するところを見ると、ハンガーの形状によほど魅力的なものを感じているのかもしれません。(柴田佳秀)