2012年9月11日火曜日

北海道のダムでもイソヒヨドリが繁殖

柴田佳秀さんが201253日付で報告された「イソヒヨドリの内陸ダムサイトのデータ」で、「北海道をのぞく全国でイソヒヨドリが見られていることがわかった・・・」と報告されています。また「進出はほぼ同時多発的に起きていることもこのデータからうかがえます」とのこと。しかし、北海道のダムでもイソヒヨドリが繁殖しています。

札幌市街地から南方向30㎞の豊平峡(ほうへいきょう)ダムで、2005年からイソヒヨドリを確認し8年目になります。2004年春から豊平峡ダムの鳥を見るようになり、イソヒヨドリの初目撃は2005422でした。毎年1ペア(20082ペア)が渡来し、のソングポストでの囀り、の巣材運び、巣らしきところへの餌運び、幼鳥の出現などを目撃しており、繁殖しているようです。8年間の目撃期間は、416日~710日でした。雪解けが遅いので、本州に比べると渡来時期は遅いと思います。豊平峡ダムは、1972年竣工の古いダムで、一番近い日本海から25㎞地点になります。

イソヒヨドリの過去の記録は、石狩鳥報(石狩鳥類研究会:代表樋口孝城氏)が記録を取り始めた1995年から内陸(豊平峡ダムの下流)での目撃情報がありました。その頃、イソヒヨドリが話題になっていたのを記憶しています。実際、私も豊平峡ダムの下流の河川で4月と8月に目撃しました(1998年)。

今となっては、ダムの繁殖個体だったのかどうかなど分かるはずもありませんが、参考になればと思い報告させていただきます。
(早川いくこ)

イソヒヨドリ♂2007.06.08豊平峡ダム