2017年3月27日月曜日

2016年八王子駅周辺3㎞四方ツバメの巣調査結果

東京都八王子市を中心に活動している「八王子・日野カワセミ会」は、当会が実施している「東京駅を中心とした3㎞四方」と比較ができるように、JR八王子駅を起点に同様の調査しています。会報『かわせみ』第58号に、昨年の結果が載っていました。
 同会では2001年が最初で、今回が4回目で、巣数の年次変化は下記のグラフ〔第2図       

 縦軸:巣の数・横軸:調査年〕の状況で、残念ながら右肩下がり5年前と比べ約10%10年前と比べると35%の減少とのこと。次いで営巣した建物については、1建物に189%でしたが、多数造られている場所もあり4巣(市民センター)・5巣(小学校)・6巣(保育園)とのこと。人がたくさんいるところが好きということと、適した建物が減ったということではないかと推測しますが、「駅はゼロ」というデータ〔第3表〕も最近の状況を現していると思いました。(川内 博)



2017年3月7日火曜日

「時代とともに生息環境変化」本会の研究が日経新聞3月5日に紹介されました

「カラス 都会を去る」というタイトルで、35日付・日本経済新聞のサイエンス面に、当会調査のカラスねぐら調査の結果をもとにした記事が大きなスペースで載せられました。今、東京の市街地でカラス(とくにハシブトガラス)の減少が顕著です。記事では、その裏付けとなる「都心部にねぐらをとるカラスの数」の推移グラフや、「生ゴミ対策や捕獲の効果」が功を奏したという東京都の見解などが紹介されています。
また、この記事には、当会がもう一つの柱として実施している「東京駅を中心としたツバメの繁殖状況」調査も紹介され、営巣数の推移などのグラフも載せられ、関連して日本野鳥の会の全国調査の結果も触れられています。さらに話題は全国的な「スズメの減少」にもおよび、当会会員の三上 修さん(北海道教育大学)のコメントが載っています。
後半部は、ドバトやカモの減少、カワセミやオオタカの増加など、大都会・東京の鳥たちの今の姿に話は展開し、記事中にかかわるツバメ・スズメ・オナガガモ・ドバト・オオタカ・エナガ・カワセミのカラー写真も載せられ、最後に、「都市部の鳥の栄枯盛衰は、人間は鳥とどう共生すべきかという問題を訴えている」と締めくくられています。 

226日、NHK総合テレビ「ダーウィンが来た!」で、話では聞いていた“ローマのカモメ”の状況が紹介されました。世界中の大都会で、野生動物とのトラブルが発生しています。かの有名な“東京のカラス”はどうなっていくのか〔写真〕、都市鳥研究会では、今後もしっかり注視していきたいと思っています。(川内

銀座でもっとも生ごみの食荒らしが目立った場所の今